大狩光貴 ~全中までの軌跡~


大狩光貴が近畿大会で4位入賞し、全国中学校選手権大会への出場権を獲得した。

先に行われた京都府予選では優勝を狙いながらも舞鶴の清水選手に敗れ準優勝。周囲の不安の中臨んだ近畿大会で、光貴は躍動する。

初戦の相手は大阪の下農選手。1学年下の2年生ながらその世代では常に全国大会で上位に進出し、日本代表にも継続して選ばれている実力者。大阪予選でも準優勝し近畿大会にやってきた。

負けるとそこで中学3年間の最後の夏が終わる大会で初戦にして難敵と対峙する。

試合序盤早々にショートサーブリターンをうまく決められ我を失った光貴はロングサーブ主体で臨むも、上がれば小気味良いフットワークからキレのあるショットとネット前のテクニックに翻弄され主導権を握られ、1ゲームを半分で落とす。

迎えた2ゲーム目、コーチからの指示を受けた光貴はショートサーブで我慢することを覚悟した。するとそれが功をそうし豪快なスマッシュが生まれ始め、2ゲーム目を奪取する。

迎えたファイナルゲームは途中までのシーソーゲームを抜け出すと最後は逃げ切り、勝負所と思われた初戦を突破しベスト8に進出した。

準々決勝の相手はこちらも2年生ながら和歌山王者を下して勝ち上がった滋賀県の堤選手。

下農選手との熱戦を制した自信と安堵。その試合で受けたダメージに加え、勝てば全国負ければ終わりというプレッシャーなど、多くの状況や感情が交錯する中、点数差こそ開かなかったものの、ストレート勝ちで完勝し、ベスト4へ進出するとともに全国への切符を手にする。

準決勝と三位決定戦は疲労から足が止まり、どちらも相手を追い詰めるも敗戦したが、見事全国大会への出場権を獲得した。

大狩光貴の全中出場はピスコムジュニア創立の2006年中川&大上組と吉田&内木場組、2007年・2008年の窓場由加奈、2009年の岸上沙帆に続き創立以来5年連続。男子選手としては史上初の快挙だ。

全中での最高成績は2008年に近畿を制した窓場由加奈のベスト8。

歴史を塗り替えるため、大好きなバドミントンを少しでも長く楽しむため、光貴は最後の決戦の地、岡山県倉敷市へ降り立つ。

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