第23回 近畿小学生バドミントン大会団体戦 総括

平成22年12月5日、第23回近畿小学生バドミントン大会の団体戦が行われた。今回の試合で京都男子Aチームは決勝に進出。これは実に20年振りの快挙であると同時に、こういった試合は筆者である小国も非常に感慨深いものである。なぜならばこの試合は単なる一ジュニアとしてでは無く「京都代表」としてそれぞれ京都府内の地区を拠点として日々活動している選手たちが一同に集結し、「京都」の名の元他府県に相対する試合であり、それは元々「日本の京都」を目指すピスコムジュニアのコンセプトでもあるからだ。

本田大樹(ピスコムジュニア)6年 トランプゲームのポーカーで言う、まさにジョーカーとして京都を20年振りの決勝進出に導いた。今回は「京都」としての試合上希望の対戦が出来なかったこともあったかもしれないが、出場した4試合は全て圧倒的実力差でのストレート勝ちで違いを見せつけた。今月末に行われる全国小学生は今大会と違いまさに大樹の試合である。そこでも他との違いを見せつけて欲しい。

柿木理宏(ピスコムジュニア)6年 シングルスをベースに、時にはダブルスで増田選手と組んで近畿一位の対戦相手を寄せ付けず攻略するなど、その実力を見せた。最後は心残りな部分があるだろうが理宏のバドミントン人生は長い。同じことは無いように努力して欲しい、というような表現だと希望のようになってしまうので訂正したい。そう、理宏ならきっとできる。

増田智(舞鶴ジュニア)6年 実力そのものもさることながら、何よりもその強い心臓を見た。あくまでマイペースに、そして自分の実力を確実に発揮する様には監督として安心感すら覚えた。100%の実力をきちんと100%出せるのは間違いなく才能である。これからもピスコムジュニアと切磋琢磨し、お互いを高めあっていける存在であることを願う。

小谷翼(舞鶴ジュニア)6年 増田選手と組んだダブルスでは近畿2位の実力をしっかりと発揮してくれた。また、自分よりも強い相手と対戦したときの逃げない姿勢も、今後のピスコムジュニアで参考にすべきところである。

寺尾陸(長岡京市スポ少)5年 5年生の京都王者として臨んだ今大会。そのバドミントンセンスに感動した。フェイント対応力、状況判断力、そして何かしないといけないときにちゃんと何かしようとする能力は特筆すべきものだった。今後はラケットワークやフットワークを身につけ、全国で活躍する選手になってもらいたい。

大月俊樹(N.B倶楽部)5年 長身から繰り出す威力のあるスマッシュは多くの得点をもたらしてくれた。年下の江口選手のリードも抜群で、自らが球をひきつけ、自らの強打で道を切り開いていった。

江口拓真(N.B倶楽部)4年 唯一の4年生ながら、諦めない姿勢と球際の強さはチーム内随一だった。年上の先輩たちと一緒に戦った経験を今後に活かしてほしい。

上記の7人が7人それぞれの活躍を見せ、20年振りの決勝進出という快挙を成し遂げた。20年前の第3回大会、私は小学4年生で大会に臨み、同じく決勝で敗れた。それから20年の時を経て思うのは、確実にバドミントンそのもののレベルが上がっていること。そして、京都は付いていっていることだ。それを証明してくれた今大会限りの京都代表の選手たちを誇りに思うとともに、次は忘れてしまった優勝という置き土産を近い将来取りに帰ってきてもらいたい。

最後に一つ、ピスコムジュニアの小島佳之は京都Bチームの一員として同大会に臨んでいた。彼は日頃の練習のときの1.5倍にはなるであろう力を発揮し、Bチームをベスト4に導いた。そんな佳之は準々決勝で2-2の最終戦にもつれこむ大接戦で試合中、リードした終盤戦には涙を流していた。普段いつも試合会場に足を運ぶお父さんは仕事でこれなかったようで可哀そうにも思ったが、本気のスポーツの試合にはやはり嬉し涙が一番良い。

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