ピスコムとともに ~小国久美監督インタビュー~

小国久美(おぐにひさみ)54歳。23歳でジュニア指導を始め長岡京ジュニア時代から現在のピスコムジュニアに至るまで31年。今までの人生の半分以上をジュニア指導に捧げてきた生粋の指導者は決して立ち止まることはしない。巣立っていった選手も、現役の所属選手も、誰かひとりでも自らを信じて付いてくる者がいる限り――。

ポロッと休みがあるとプレゼントを貰ったような気にはなります(笑

ピスコムジュニアホームページ編集部(以下PJ) コーチの皆さん達とは違い、週4日練習に参加するという皆勤賞を求められることについてはどうですか?

小国久美監督(以下OH) そうですね。それは自分が週4日にしないと強くならないと感じて決めたことですから構わないんですが… しんどいのはしんどいです(笑) だから自分のバドミントンはもう捨てました。ただ、たまに体育館が取れない時があってポロッと休みがあるとプレゼントを貰ったような気にはなります(笑)

PJ そうなんですね(笑)毎回日々楽しく指導に当たられているのだと思っていました。

OH そんなことないですよ。ジュニア時代というものは目を離したり優しくしたりするとついついサボりがちになりますし、そうならないようにはきちんと叱ってやらせないと。でも最近は年のせいか叱るのに凄く疲れたりするんですよね(笑) でも、自分がしんどいからと言って指導や叱咤激励を放棄しては子供達の成長に繋がらない。だから頑張るんです。週4日も(笑)

PJ 意外でした(笑) でもそんな思いして良かったなと思うことはあるんでしょ?

OH 短期間にバドミントンが変わっていくのを見るときですね。あっ!そんな球打てるようになったんや!前はノータッチくらってたのに返せるようになったんや!と思えたときは、疲れも飛ぶ思いがあります。

練習がきついから入れないという人は入らないで良いと思いますね。

PJ なるほど。そんなジュニアですが今は人数が非常に少ないとおっしゃってましたよね?

OH 今のままでは少なすぎるとは思います。ただ多くなりすぎても密度が濃くなりそれぞれの練習や細かいことが出来なくなるなぁというジレンマはありますね。

PJ 練習が厳しくて付いていけないといった声が他ジュニアの選手からあるとお聞きしたことがありますが…

OH 練習がきついから入れないという人は入らないで良いと思いますね。ただ、入りたいのにここは入れないのかと言う人にはそうではないですよと言いたいです。門扉は開いていますよと。ただ初心者であれば問題は無いですが経験者の子は今いるところを変わるということはそっちでの人間関係もあるだろうから、そこはまぁちゃんと話をつけてくるか、それで人間関係がこじれたりケンカしたりしても良いんやという意気込みで来て欲しいですね。

PJ ピスコムジュニアが始まって6年、楽しかった面白かったなと思う試合やシーンはどんなものがありましたか?

OH 遠いところは忘れましたしね(笑) ただ一番最初の1年目のときの全日本ジュニア予選で高校2年以下ばかりいる中で千夏(下岡:現・同志社大2年)と真理(高橋:現・龍谷大2年)が中3で決勝を闘ったというのも一つですし、近いところで言えば光貴(大狩:現・乙訓高1年)が近畿大会で下農を破った試合もそうでしたね。由加奈(窓場:現・青森山田高3年)は爆発的すぎてこっちが欲をかくので楽しいと言うよりは… って感じでしたね(笑)

PJ それでは最後に、小国監督にとってのピスコムジュニアとは何ですか?また、今後の抱負を聞かせてください。

OH う~ん、それは難しいですけど…(しばらく考え込む) 「当然」かな。 当然というか、「もうあるもの」。  なんて言うのか… 楽しみとかそんなんはあるんですよ。当たり前ですけど。ただそういうことではなくて私にとってはもうあるものなんです。無いことが考えられない的な。やっていて楽しいことばかりでは無いんですが、そんな部分を一瞬にして吹き飛ばしてくれる喜びの瞬間がある。そうなると不思議なことに今まで苦しかったことが楽しかった思い出になる。それが楽しみで頑張れるんです。今後の目標としてはやはり日本一の選手を作るということと、立場上何と言っても国体でウチ出身の選手が柱になり京都としてポイントを取ることですね。(京都府バドミントン協会の副理事長を兼任) そして将来はピスコムジュニアに戻ってきて関係者としてジュニア指導に当たってもらい、自分の知っていることや技術をその時代のジュニア選手に教え込んでもらう。そうやって伝統が出来ていけば嬉しいですね。

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